第4章 春日山お泊まり合宿!
「春日山城へレッツゴー!!」
私は謙信様に支えられながらそう叫ぶ。
謙信様は、何言ってるんだ。と言いながら馬を走らせ始めた。
長い間、馬に揺られ、私達はようやく春日山城に着いた。
近くでは、佐助先輩と幸村も御出迎えしてくれた。
「萌香さんこんにちは。よく来たね。」
「久しぶりだなー」
「こんにちは!!とりあえず、着替えて、稽古の準備してくるわ!!!」
「お、おい、姫。ちょっと早すぎないか?少し休憩した方が…」
「だいじょーぶですー!!」
走りながら信玄様に返事をして、春日山城に入った。
すると、女中さんが何人か構えていた。
「萌香様ですね?お話はお伺いしております、さ!こちらへ!」
女中さんに案内され、部屋に入ってすぐ着替えた。
襖を開けると女中さんがまだいる。
「まあ…本当にお綺麗で…」
「あ、ま、まだ若いんで!!!」
早く稽古をしたい気持ちが高ぶって、
ついつい軽い返事をしてしまった。
…そんなことはさておき、誰に言えば稽古が出来るのだろうか。
女中さんにお願いして、とりあえず佐助先輩の部屋に行くことにした。