第4章 春日山お泊まり合宿!
(んん〜………あれ、?明るい…)
目が覚めて目を擦っていると、どこからか「起きたか」という声が聞こえた。
やっと目の焦点が合い、キョロキョロすると前にお酒を飲みながら外を見る謙信様がいた。
「あ…っ、私、馬の上で寝ちゃって…」
正直言ってそこまでしか記憶はない。
どうしたんだっけ?と首を傾げていると、謙信様が「来い。」と言ってくれたので私は近くに寄った。
月の周りには薄らと雲がかかって、その周りにはいくつかの星が散りばめられていた。
「お前は前の世に帰らないのか?」
いきなり、謙信様が話を振ってきた。
「え?あっ、私は帰りません!現代行ってもつまんないし刀振り回せませんからねー」
謙信様は私の言葉にフッと笑って、酌をしろ、とだけ言って私にお酒を渡した。
私達はその夜盛り上がって色んな話をした。
その中で、謙信様が女嫌いの理由も、聞いた。