第4章 春日山お泊まり合宿!
「おい、萌香。着いたぞ」
「んん〜〜あと少しだけ…」
そう言って声主に擦り寄った。
すると、頭上で小さいため息が聞こえた気がする。
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謙信目線
いつの間にか寝ていた萌香が落ちないようにしっかり支えながら馬を走らせる。
途中で信玄が変わると言っていたがあいつに任せると危ないからずっと俺の馬に乗せていた。
宿について、萌香を起こすとまだ眠いと言って起きなかったから抱き上げて、部屋まで連れて行くことにした。
「じゃあな、謙信。姫と一緒じゃなくてもいいんだぞ?」
「構わん。」
足で襖を開けて呑気な顔で寝ている萌香を褥に下ろして、ゆっくり寝かせてやることにした。