第4章 春日山お泊まり合宿!
「よし!準備は終わった!…佐助先輩いつ来るかわかんないけど…」
気がつけば外はもう日が傾いている。
そろそろ夕餉の時間かな、と思い広間に行くと思いもよらない人物がいた。
「え?!謙信様!?それに、信玄様も!?」
「やあ、姫。実は政務の事で話し合っていてね。」
「萌香、稽古はちゃんとしてるか?」
他にも安土軍のみんなも座っていた。
「びっくりした…あ、謙信様。ちゃんと稽古はしていますよ!」
私は信玄様に手招きされて、謙信様と信玄様に挟まれて座る。
今日は遅いから、夕餉も食べてから帰るらしい。
「佐助から聞いたか」
「あ、聞きましたよ。準備ももう終わっています。」
「よし、じゃあ今日出るぞ」
「え、今日ですか?!」
「早いほうがいいだろう」
……ということで。
夕餉を食べたらすぐ出ることになった。
ちなみに、途中は宿で休んでいく。
「だがなぁ、天女。1つ問題があるんだ。」
信玄様がそう言ってこっちを向いた。
「なんですか?」
「宿は二部屋しか取ってないんだ。だから、天女は俺と一緒の部屋に泊まろうか?」
信玄様は私の手を取ってニッコリ笑った。
すると、それを聞いていた秀吉さんが
「やめろ!!萌香、一緒に寝るな!!」
と言っていた。
「ええ…」
私は苦笑いするしかできなかった。