第4章 春日山お泊まり合宿!
木刀を貰ってから数週間。
私の部屋の天井から見慣れた人が降りてきた。
「やあ。調子はどう?」
「絶好調!!!」
もう何回も繰り返したお決まりのくだりをしてから、
佐助先輩からの話を待つ。
「あ、お茶入れるからちょっと待ってて」
「お構いなく。」
二人分のお茶を入れて、佐助先輩と向かい合わせに座る。
どんな話だろうか。
刀が貰えるのか。
ワームホールか。
「実はね…」
「謙信様が萌香さんに春日山城に泊まりに来いって言ってるんだ。」
「なにそれ??」
私は今安土城に住んでいる。
そして、今安土軍と春日山軍は協定を結んでいる。
だからといって春日山城に行くのは…
「なんか最近つまんないらしくて。萌香さんはどうなったんだって聞かれて練習してましたって言ったら、連れて来いって言われちゃって。」
「私は別に行ってもいいんだけど、信長様に許可取らなきゃなぁ…」
信長様は優しいけど、
それを許してくれるかはわからない。
「そうだよね…とりあえず信長様にも相談してみてくれないかな?」
「了解。」
「じゃあ、また。あ、ご馳走でした。」
「はいはーい、あでゅー。」
佐助先輩はそう言って天井に戻っていった。