第3章 姫の才能開花
佐助先輩の言葉にすぐ期待の眼差しをする謙信様。
「ただし、謙信様以外で。」
「おい佐助、どういうことだ。」
「彼女は女性です。いきなり謙信様が相手っていうことの方がどういうことですか。」
そして謙信様はつまらん。と言ってお酒を頼んでいた。
私は3人に目を向ける。
「あ、俺はやらないよ。萌香さんと戦いなんてしたくないから。」
「俺もごめんだ。天女のことが好きだからね。」
こうなったら最後の一人。
さっきから団子に夢中で話を聞いてなかった幸村に、視線を送ってみる。
「幸村、一緒に戦お」
「やだ」
……私の最初の相手は謙信様になった。
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「じゃあ始めますけど、謙信様。何回も言いますが相手は女性ですからね。」
私達は危なくないように人気のないところまで移動した。
(これが刀…凄すぎる。かっこいい。)
「怖づいたか?」
「そんなわけありませんよ!!」
正直言うと、すぐ負ける気はしない。
なんだって私は…
フェンシング女王なんだから。
…小学生の頃。
私はフェンシング、剣道、空手を習ってた。
そして高校生ではフェンシング、剣道、空手+柔道、アーチェリー。
さらにボクシングジムにも通っていた。
だから体力の自身はありまくりだ。
フェンシングでは全国トップは当たり前。
「かかってきていいぞ」