第2章 NEW LIFE
そこにいたのは佐助お兄さん。
と、崖に落ちそうな時助けてくれた幸さんだ。
「あ、幸さんもこんにちは。」
「ほぉ…こんなところでお前らに会うとは奇遇だな。」
光秀はニヤニヤしながら佐助お兄さんと幸さんを見つめた。
「おい、佐助。いつになったら酒を飲めるんだ。」
すると、奥の方からオッドアイの人が来た。
その人は光秀さんを見るなり、にやけて刀を出した。
「明智光秀か。ちょうど刀合わせをしたかったところだ。」
「えっ、み、光秀さん、どうしましょ、え、は?」
「こいつらはお前の知り合いか?」
「幸さんと佐助お兄さんは知ってるけどこの人は知らない。」
「…じゃあ帰るぞ」
そう言うと光秀さんは私の手首を引っ張った。
「はーい。ばいばい、幸さんと佐助お兄さん!」
いつの間にか、オッドアイの人は佐助お兄さんに押さえつけられていた。
「おー、じゃーな。」
「またね、萌香さん。」