第2章 NEW LIFE
光秀さんと並んで歩いていると、何やら周りが騒がしくなってきた。
「光秀ーーー!!」
「え、誰?どこ?」
「クッ、萌香、後ろを見てみろ。」
言われたとおりに振り返ると、鬼の形相をした秀吉さんが走ってきた。
このままではまずい。秀吉さんに小言を言われるどころではなくなってしまう…
「危ない、光秀さん!逃げましょう!」
「ああ、そのほうが良さそうだな」
私は光秀さんと、秀吉さんから逃れるために走り出した。
「お、おい!!待て!!!」
「光秀さん、どこら辺が安全ですか?」
「少し先に神社があるからそこに隠れるぞ」
「わかりました。」
この会話の後に、私達は走るペースをぐんと上げて秀吉さんに追い付かれないように神社まで必死に逃げた。