第2章 NEW LIFE
「いったぁ……い」
走り出した拍子にぶつかってしまった。
「こんなとこで何をやってるんだ。迷子か?」
…光秀さんに。
「私は秀吉さんが女性軍に呑まれたから逃げてきたんです。…って。あれ?光秀さんこそ何してんですか?」
「俺は仕事だ。それより女性軍に呑まれるなんて面白い表現だな…」
「あ、ありがとうございます。」
「どうせなら俺が案内してやろうか?」
(けど光秀さんもイケメンだからきっとキャーキャー言われるだろうな…そしたらまた秀吉さんみたいになってエンドレス…)
「俺なら秀吉みたいにはならないぞ」
「ほんとですか?じゃあお願いします。」
こうして秀吉さんと城下へ来るはずだったが光秀さんと回ることになった。
光秀さんは色々なことを教えてくれて、とても勉強になった。
そして1つの現代でいうならば、雑貨屋さん。
そこで見たのは…
「これ、私の持ってた肩身にそっくり…」
お母さんの肩身にとても良く似たネックレス。
「これは西洋のものだな、ねっくれす、というのか?」
「あ…はい。首飾りみたいなものです。」
「ほう、なるほどな。おい、これを貰ってくぞ」
(あ、彼女さんにでも渡すのかな。
けど本当にお母さんの肩身に似てたな…
昔の物って言ってたからもしかしてこれだったりして…)
「おい、行くぞ」
「あ!待ってください!!」