第2章 NEW LIFE
(ん…?広間ってどっちだったっけ…)
右か、左か。
完全迷子状態になってしまった。
立ち止まって、昨日のことを思い出していると、左側から山吹色の羽織を着た、ふわっふわの金髪の人が来た。
「うわぁ!家康おはよ〜〜」
家康は私の方を睨んでから、小さい声でおはよと言った。
「ねぇ、家康って朝餉広間で食べる?」
「は?そうだけどなんで「私広間の場所わかんないから教えてくんない?」
家康は睨み、ため息をついて、わかったと言ってくれたので家康についていくことにした。
喋りかけようかと思ったけど、すぐ着いてしまったので何も話しかけることは出来なかった。
「ここ。次は教えてあげないから覚えてよね。」
「おっけーおっけーありがと〜う」
「おっけーってなんだし…」
「了解って意味だよ、家康、次は教えないから覚えてよね☆」
家康の口真似をすると家康は苛付くとだけ言ってくれた。
広間を開けると私達以外はもう席についていた。
「おせーな、家康と萌香。」
「萌香、こっちこい。ここ座れ。」
秀吉さんが手招きしてくれて、私は秀吉さんの隣に遠慮なく座った。