第2章 NEW LIFE
「おーい、起きろ萌香ー。朝だぞー。」
(ん〜〜、眩しい…)
「おい、萌香!」
体を揺すぶられて、起きなくちゃ、とは思うが体が思うように起きてくれない。
今日小テストあったっけ…
部活は…
ん?
「戦国時代だ!!!」
自分でもびっくりするくらいの早さで起き上がった。
「うおっ、なんだ。早く着替えろ、もうすぐ朝餉だぞ。」
「あ…秀吉さんおはようございます。」
「ああ、早く着替えろよ。」
はーい
そう返事すると同時に女中さんが一気に入ってきた。
「萌香様、お着替えを手伝わせていただきます。」
えっ、え?!
「いや、私一人でできま…」
「織田家縁の姫ですから、私共がやります!」
あまりにも迫力があったので、何も答えることが出来ずに大人しく着せてもらうことにした。
綺麗な水色に、大きな花柄の小袖。
いつも上でまとめている髪は、下ろされた。
「さぁ、萌香様。朝餉は広間ですよ。」
「あ、はい」
女中さんに背中押され、私は広間へと急いだ。