第2章 NEW LIFE
「おい、お前ら。萌香はまだ18歳なんだからそろそろ寝かせてやれ。三成も早く案内しろ。」
「あ…、そうですね。すみません、萌香様。では、参りましょう。」
「じゃーな、萌香。」
「ばいばーい!」
私達は広間から出て、部屋まで向かった。
「萌香様、私の事も三成とお呼びください。敬語も、不要ですよ。」
三成さんは笑顔でそう言った。
「うーん…けど、三成って呼ぶのはなんか違うから三成くんでもいい?」
「はい!……あ、こちらが萌香様のお部屋になります。ゆっくりお休みになってくださいね。では、私はこちらで。」
「ありがとう!また明日ね!」
「はい」
三成くんは笑顔で去っていった。
部屋に入ると畳のいい香りがしてきた。
見渡してみると、家具はたくさんなくシンプルな造りになっている。
(ここがこれから私の部屋…広すぎる…)
バッグを置いて、褥に横になる。
(あーあ、学校どうしよう。受験、間に合うかな。)
頭を巡らせているうちに、その日は眠りについた。