第2章 NEW LIFE
「ここが安土城…」
でかい、豪華、やばい。
この城ホントやばい。もう時代劇じゃ済まない…
「おい、ボーッとしてないで。行くぞ」
「あ、はーい」
秀吉さんに付いていくと超広い部屋に連れてかれた。
そこには信長様、政宗さん、三成さん…と、見慣れない人が二人。
「遅かったな。萌香、ここに座れ。」
「はい。」
信長様の声で秀吉さんも自分の席についたっぽいので私も指示されたとおり、信長様の前に座った。
そしてこの後、長い、長ーい信長様や他の人からの質問を受け、何とか信じてもらえた。
「では、お前はこれから安土城に住み、世話役として務めていけ。明日は歓迎の宴だ、それぞれ準備しておけ。」
「はっ」
そしてお開きになり…
三成さんが部屋まで案内してくれるらしいから付いていこうとしたら、誰かに呼び止められた。
「萌香。」
「はい?」
「俺のことはこれから政宗って呼べ。敬語もいらない。あと、こいつが家康で、こいつが光秀だ。」
「うん、わかった。家康さん、光秀さん、よろしくお願いします。」
「…俺も、別に敬語いらない。家康でいい。」
「わかった。」
「また面白そうな小娘が来たな。クッ」
「あの。光秀さん。私は年齢は小娘でも、身長は小娘じゃないです。下手したら家康より大きいんじゃないですか?」
「はぁ?そんな訳ないでしょ。俺の方が大きいし。」
「家康様、可愛らしいですね!」
「やめろ、三成。イライラする。」