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【ヒロアカ】血まみれヒーローと黒の少年【原作沿い男主】

第7章 アザミの家




 突き当たりは少し開けた空間になっていて、テーブルと椅子がいくつか置いてあった。奥にキッチンと冷蔵庫が見えたので、ここで食事をとったりするのかも知れない。そこを右に折れ曲がり、コの字になった建物の最奥部あたりに来たところで、翔はようやく止まった。


 壁に一つだけある扉。そこも他の扉と同じように白いプレートが取り付けられていて、【院長室】と印字された上にマジックか何かで【なぎとのへや!!】という文字がプレートからはみ出しそうなほどダイナミックに書いてある。字の幼さからして、小学生くらいの子が書いたものだろうか。


 翔は扉の前で立ち止まると、出久を振り返って言った。


「この辺でちょっと待っててくれるかな。すぐ戻るから」
「う、うん。分かった」


 出久が頷くと、翔は扉を開けて部屋の中に入っていった。

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