第23章 So Cute!【爆豪勝己の場合】
《なー…これって、体育祭やる必要あんノか?》
プレゼントマイクの声がスピーカーから響く。
「あんだろ」
とイレイザーヘッドの声も後を追うように響いた。
と、そこに、金髪が話しかけてくる。
「調子乗りすぎじゃない?A組」
「あ?誰だテメェ…」
「B組の物間寧人、かわいい子がいるからって、A組そのものは可愛くないからねぇ???
それに、その子の個性、コピーすれば
僕だって………」
物間とかいうやつが、ゆりなに触れようとした時
ゆりなが振り返った。
「……なに!は?触れないんだけど!
触れないほどかわいいって、どういうこと?
規定外ってこと?意味わかんない…グハッ…」
「ゴメンなー、こいつ心がアレだから
かわいいものへの耐性がなくて」
半分パニックを起こしながら叫んだ物間を
拳藤が首トンして気絶させ、引きずっていく。
「でも、実際物間くんが、ゆりなちゃんの【超可愛い】をコピーしたら、物間くんも超可愛くなるの?かな?」
ふとした疑問を呟いた葉隠の声に
皆超可愛い物間を想像したが、
爆豪だけの舌打ちしてゆりなの方を見る。
「んなもん、どうやったってコイツよりは、かわいくなんねぇだろ」