第22章 So Cute!【ヴィラン連合の場合】
オールマイトを殺す算段がたって、その実行日。
俺たちヴィラン連合は、ワープゲートである黒霧の個性を使って雄英高校に乗り込んだ。
「ゲームスタートだ…」
両手を広げ、怯える生徒達に飛びかからんとする駒を見つめる。
怯えろ…泣き叫べ…そして、命乞いをしろ…
みんなまとめて…
「殺してやるから……」
オールマイトを探すが、見える限りどこにもいない。
13号とイレイザーヘッドのせいで、駒が次々に倒されていくし、、、
面白くなくて首を掻きむしった。
「黒霧…さっさと子供を飛ばせ…」
「分かりました」
黒霧は、13号の表と裏に回ると、13号の個性、ブラックホールを逆手に取って、13号を倒した。
こっちも、とっておきのオモチャを紹介してやろうと、近づいてくるイレイザーヘッドに口角を上げる
俺の隣に立つ改造人間、脳はむき出し、上半身も裸…
そんな異様な体格をした化け物は
ただただ、俺の命令に従う生き人形だ。
それにしても、黒霧がまだ子供相手に手こずっている…。
イレイザーヘッドも未だこちらには来ないし、手持ち無沙汰で、黒霧に向かって声を上げた。
「おい…!黒霧!何やってんだ…!
子供相手に手こずりやがって…」
「で、ですが!死柄木弔…!」
情けない声を出す黒霧に苛立ちが増す。
なんでこう…予定通りに行かないんだ……!
首を掻く力が強くなる、
待ちきれなくなってズカズカと、黒霧の方に歩み寄った。