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【雑多作品置き場】short story

第12章 【ハイキュー】HATE YOU【澤村、及川】







『な、に…んっ』



及川がゆりなの唇を唇で塞ぐ。


もちろんその姿は、澤村だけではなく
烏野、青葉城西、そして及川ファンに見られてしまった。

叫び声が響く中、
一瞬何をされているのか、ゆりなは理解できずに固まっていたが、
目の前に伏せられたままの長い睫毛
重ねられた薄い唇。



理解の追いついたゆりなは手を振り上げて、


ばちん!と大きな音を立て
及川の頬に平手を打った。


赤くなった頬を背けたまま、及川は笑う。

「痛ったー…
ちょっと、暴力反対」


『最低……あんたなんか、大っ嫌い!!!』


ゆりなは、心配して駆け寄ってきた澤村の胸の中に飛び込んだ。
澤村は、何も言わずに泣きじゃくるゆりなの頭を撫でた。




そこからのことはよく、覚えていない。
結局、烏野のバスで皆さんと一緒に帰って、大地先輩が家まで送ってくれた。

部屋に帰って、カバンを開けると、渡せなかった…2本だけ減ったチョコレバーが出てきた。
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