第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
「ということで、これから一ヶ月修行期間ってわけ」
は~とトビのため息を正面に受けながら私は自分の二の腕に包帯を巻いた、あの後聞いたが私はどうやら我愛羅のブロックに組み込まれたようだ
我愛羅とサスケ、どちらか勝った方と戦うってこと、やってられるかって感じだ、一尾かうちはかみたいなもんだよ、絶対死ぬって、と話したら急遽修行を付けてもらえることになった、やったぜ
まぁいくら暁が本格始動し始めたからってオビトも暇じゃない、まだまだ水影を操らないといけない時期だ、そこらへんはうまいことやってねって感じ、砂の動きが怪しいのは感知しているものの水影と暁と月の眼計画でいっぱいいっぱいで探りきれていないといった感じか
「わかった、お前には一ヶ月修行を付ける、ただし今までのように回避重視ではなく、まんべんなくやっていくぞ」
あとチャクラコントロールとかもやってくれるらしい、嬉しいこの一ヶ月の一尾対策の修行は全部無駄なんだけどね、とは言わない、てへぺろ、修行って言ってもオビトもそんな器用な男ではない、器用な奴なら月の眼計画なんてやばいことしないからだ、そういうわけで私たちの修行は全身全霊全力のぶつかり稽古だ、この修行で5回ほど時間が巻き戻った
避け重視じゃないよ!といっても戦い方が変わるわけでもなく、むしろ技がぶつかり合うので余計に激しさを増している、しかもこいつ大人げないことに神威を使ってくるのだ、なんてやつ、私も万華鏡使うからいいんだけどちょっと不公平すぎない?
そんなわけで私は最近格上のいなし方というのをかなり熟知してきてるように思う、元から私の戦い方は格上を想定した戦い方で、イタチと稽古してた時もそうだった、あの夜もそういう戦いをしてたのでそれがしょうに合ってるんだと思う……というわけで、今日もろくに反撃ができないまま稽古が終わった
トビが避け重視の稽古ではないとかぐちぐちいうのだが術どころか印を結ぶ暇さえない、そんなことしてる余裕が有るならトビの動きを注視して避けたほうが賢明というものだ、彼が手加減してやってくれてるならまだしも先も述べた通り5回死んでる、5回だぞ