第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
カカシもそのことについて怒っていたがは後ろに庇うべき人がいたからの一点張り、もしかしたらあの夜のショックで死ぬことについてのタガが外れてしまったんじゃないか、俺の行き着いた答えは真っ当なものだった
あいつが当時に俺以外で唯一心を許したのが弟だ、それがなすすべなく死んだ、それはきっと心を壊すのに十分なものだったのかもしれない、だけど今の戦いを見てそうじゃないのかもしれないと思い直す
「!」
横でナルトが声援を飛ばす、息も絶え絶えで足元もおぼつかない、見てられないような戦いだがはカブトの攻撃を受け止めるようなことはしなかった、呪印のこともあってよく見えないが写輪眼を開眼しているのはわかる
は攻撃を華麗とは言えないが確実に避けていく、大ぶりで余裕のない避け方だ、戦い方は簡単で攻防が交代するというものだ、この手の戦法はどちらかの体力が尽きるまで行う、避けきって隙を見て攻撃、攻撃の手を緩めたら相手の攻撃を躱す
カブトの手がの腕に触れる、瞬間に腕がだらりと伸びた、それを気にすることもなくは攻勢にでる
木ノ葉旋風を思わせるがそれにしては投げやりな攻撃が続き、ついにが体当たりを決めてクナイをカブトの首筋につきつける、なんだ、この戦い方は、戦法も型もあったもんじゃない、まるで生き延びるためだけに体を動かしているようなもんだ
だが、それならなぜ生きようと足掻くのにイタチを憎まない?なぜは一族を殺されたことに対して何も言わない?幼少の頃に周りの大人が抱いていたであろうへの不信感や気味の悪さはこんなものなのだろうか