第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
え~~~ウッソだろお前マジかよ
私は思わずげんなりする、本当はここでカブトは辞退するはずだったのに、どういうわけか残ってやがる、オメーマジかよ、彼が破棄したら私も破棄しようと思ったのに、そうもいかないらしい、どう見ても人数合わせだよな、海より深いため息をつく、サスケとサクラがもめていたがどうやら話は付いたようだ
私の心配もしておくれ、確かここのコマって大蛇丸がお前も騒ぐ血を抑えての退場だし大変ねみたいなこと言ってなかったっけ?つまりその騒いじゃってる血のままで私の相手をするんだ、やめてほしい本当に、余り物同士で戦うことになりそうだ
「では早速ですが第一回戦の二名を発表しますね」
確かここはサスケとチャクラ奪う人の戦いだったよな、電光掲示板を見上げる
ばん、と出た文字、うちは……と薬師カブト
「えっ嘘でしょ」
思わず声が出た、いやいや棄権だこんなんやってられっか
「!頑張れってばよ!」
ナルトが肩を叩く、いや棄権するから
「では掲示板に示された二人、前へ」
カブトと私を残してみんな上がってしまった、うっそだろお前ら
がんばれーと声が聞こえる、正気か?いやでもプラスに考えるんだ、おそらくトビが見てるはず
「ちょっといいですか」
私はハヤテに聞く、早くしてくださいねと言われて口元を押さえる
「トビ~~~トビ助けて~~~!!」
超絶小声で、口の中で喋る感じだ、自分には良く聞こえるのでトビにも聞こえるのだろう、しかし誰も来なかった……ってテロップが出そうなほど静寂だ
とっとと諦めてはい、と向き直る、お互い頑張ろうねなんてカブトが言うが正直泣きそうだ
「それでは始めてください」
私は周りを見る、緊張するな
「よそ見をしてる暇があるのかい?」
言われて私はクナイを構える、飛んできた手裏剣に対処しながら後ろに下がった