第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
それから数日
川にたどり着いたところで腹ごしらえをしようという話になった、魚を焼きつつ私はポーチからお菓子を取り出す
「あ!!それなんだってばよ!?」
ナルトが目ざとく反応する
「お菓子だけど…」
「、そのポーチって忍具用じゃないの?」
サクラがジト目で話しかける、私は忍具もあるよといった
「食べる?チョコとアメと…あとカステラもあるよ」
「これは遠足じゃないんだぞ」
「いらないの?糖分必要だと思うけど」
聞けば皆いるとのことで、分けてあげた
魚が焼けるまでしばらくかかる
「そういえば、は大蛇丸と戦った時はいなかったわよね?何してたの?」
サクラが聞く
「おろ……大蛇丸って人が吹き飛ばしてきたの?あのあと蛇に追われて大変だったんだよ、執念深いよねあの生き物」
執念深いよね、というところにサクラとサスケは深く同意したようだ
「逃げてたんだけど眠くなっちゃってさ、休んでたら夜明けで、いよいよ合流しないとヤバイかなと、ほんで探してたらあんな感じ」
「どんな感じだってばよ」
「襲われてたじゃん…」
3人は神妙な顔をする
「ってば、肝心な時にいねーよなぁ」
ナルトがぼやくように呟く、波の国とかもそうだけど、確かに肝心な時にいないな私、それからいかに大蛇丸がヤベーやつかを聞かされて私はうわぁと引いておいた
「そりゃすごいね、今更だけど大丈夫?」
その問にナルトはまーね!と返したがサクラとサスケはあまり芳しくない
「ごめんよ、次ははぐれないようにするから」
それから魚が焼けて飯を食う、近くに気配がある、おそらくカブトだろうが……しかし気配消すのうまいなあいつ
味気ないなぁお魚、持ってきた醤油をかけると本当に忍具は入ってるんだろうな、と釘を刺された
どんな過酷な状況でも食には気を使いたいんだ私……なんつって
「飲み水を汲んでくる」
そう言ってサスケはどこかへ行ってしまった、すかさずナルトが巻物を手に取る
それから中身を見るとか見ないとかもめたあと巻物の淵に手を伸ばした、私はおかきを口の中に放り込む
うーん、飲み水が必要なお菓子は次回から選ばないようにしておこう
ふ、と前方にカブトが現れる、相変わらず隙だらけのように見えて隙がないなコイツ