第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
まだリーはまだ立てるか?いや無理か
「!そいつらは音を使うわ!」
私はサクラに視線を向ける、さてこれどうすっかな
印を結んでとりあえず鳳仙花、下忍の攻撃なんてこんなもんだ、みたいな攻撃を出す
「ふぅん、同じうちはでもサスケには及びも付かないね」
「そりゃどうも」
私は殴りかかる腕を足で蹴り上げ軌道をそらす、なるべく接触は控えよう
写輪眼を出すと、やっぱり音忍は目を細めた
「い、いいわよ!その調子でやっちゃいなさい!」
横に気配、死が三つ書かれた服を着た兄ちゃんがこちらに手を向けている、真空波ってやつだな、これは覚えている
「死ね!」
「ふぎゃぅ!」
あっけなく飛ばされるも体勢を立て直す、後ろに気配、女の子を躱す、前に真空波、飛び上がってよける、上に拳、げぇっ!
みぞおちにクリーンヒット、今の避けるとなるとちょっと本気を出さないといけない、私は男を見据える、瞬間世界がぐらついた、地面に叩きつけられるもなんとか体を転がして追撃は避けた
三半規管がぐらつく
「なるほど、これが音の攻撃ってやつね」
私はリーを見る、視界がおぼつかないが問題ない
「立てますか?」
「ええ、もちろんです」
といっても二人共息も絶え絶えだ
「こんなことになるんならもうちょっと忍術訓練しときゃよかったかな」
自嘲気味に笑うも同意は得られなかった、張り詰めた殺気に汗が伝い落ちる、ああ、これ楽しいかも
虎の印を組む、豪火球だ、まだ一端には扱えないが牽制にはなる、それなりの火の玉を吹き出し私は敵に走り出す
クナイを取り出して真空波のお兄ちゃんにクナイで斬りかかる、軌道は直線、楽勝よ
写輪眼の効果もありかなり粘れている、だけど女の子の介入が厄介だ、避ける、避ける、避ける、少しダメージも食らっておく
転げまわって立て直す、印を組み鳳仙花、当たらねえ
ギィン!と音が頭の中を鳴り響き、私は立っていられなくなる、その隙を突かれ吹き飛ばされた
「へぇ、まだ動くんだ」
クナイを投げつける、写輪眼を最大限使って男のスピーカーの穴の中にぶっさす
「お前……!」
ドゴン、と音が響いて私もろとも吹き飛ぶ、起爆札付きのクナイだったけど、あんまり効いてないっぽい、怒った表情の大男を見ながら私の意識は遠のいた
時間が巻き戻っていませんように