第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
あめちゃんをポーチの中に突っ込んで死の森に飛ぶ、大丈夫、気づかれてはいないっぽい、この飴ちゃん実はチャクラを回復してくれるスベラシイお菓子なのだ、店売りしてる兵糧丸なんかは基本的に不味くてそのことにずっと疑問を感じてた私なんだけど、どうやらチャクラを回復する成分が入るとまずくなっちゃうらしい
美味しい兵糧丸のつくり方なんてのは割と前世にもあって、甘党だったどっかの将軍は砂糖を主原料にして兵糧丸を作ったなんて話もある、ネットでチラ見したぐらいだが
まぁそんなわけでもしかしたら美味しい兵糧丸も作れるんじゃないの?と思い立ったのがだいぶ前で試行錯誤の末イチゴ味兵糧丸の飴玉なんてのが完成した、チョコもあるしなんならパイもある、割ともちもちしてるから生地に出来るんじゃないかと思ったらできたのだ、こんなところで前世の知識チートが活躍するとは思ってもみなかった
と、森の様子を見るがすでに夜が明けてる、大蛇丸に襲われた次の日って音忍に襲われるはずだったよね確か?助けに行ったほうが………いいわな、というわけで
「ナルト達の座標を聞いても?」
私は走り出す、急いで合流せねば
しばらく走っているとふと前方にたくさんの気配
「あれ」
声をかけるとシカマル、チョウジ、イノは飛び上がるほどに驚いた
「お、お、お前、、じゃねーか」
「なんで隠れてんの?」
3人が余りにもこそこそしてるもんだから私も思わずこそこそしてしまった
前方を見ればリーが戦っているではないか
私はクナイを取り出す
「ちょ、ちょっとアンタ!あんなのとやり合うつもり?」
イノが信じられないといった顔で見る
「まぁね、見捨てるわけにもいかないし」
今や止めを刺されん、といったところで私はクナイを投げつける
すぐに気配に気づいた大きな男の音忍がクナイを落とした
「!」
サクラの声が聞こえる、視線で人が殺せるなら、あの音忍3人に殺されてるに違いないな
「いきなり蛇に襲われたと思ったら今度は人が襲われてる…中忍試験っていうか、死の森がすごいのかねこれ」
に、と笑い写輪眼を展開する、大きな音忍の顔が加虐的に歪んだ