第8章 ビバ中忍試験!命短し走れよスパイ!
しばらく歩く、なんといっても不気味な森だ、おどろおどろしいというかなんというか
「ちょっとトイレ…」
「ちょっとあんた!ここでしないでよ!」
サクラがきゃー!と喚く、まぁ気持ちはわかる、ナルトが向こうに消えてしばらく、帰ってきたナルトを見る
うーん、確かに間違い探しみたいなもんだな、サスケが殴り飛ばせばソレはすぐに変化を解いた、しかしこれに気づくサスケは中々のものじゃないか?ナルト大好きかよ、それから少し戦闘があって、私とサクラはぼさっとしてたことを怒られた、しゃーないしゃーない出る幕なかったし
またしばらく歩いて作戦会議で座り込む、どうやら合言葉を決めるらしい、メモ取りたいんだけどダメだよな、覚えられるかな……くっそ長い暗号を聞いてナルトが覚えられるかよぉと泣き言を言った、私もウンウンと頷く
「ちょっとナルト、も、しっかりしなさいよね?私なんて即覚えよ」
サクラがぼやく、いやまじでサクラちゃん完全に見くびってたけどあのペーパーテストをカンニングなしで全問クリアできる時点でだいぶ頭良い、サクラに出来るなら私もできるだろなんて考えてごめんね……
「巻物は俺が持つ」
そう言ってサスケは立ち上がる、しっかしさっきから地中から息継ぎのための筒が出てるの、大蛇丸もうちょっと本気を出して欲しいものだ、といってもサスケの力を見るためのものだし、しゃーないか?私も立ち上がろうとしたところで、ふと風を感じる
次の瞬間、暴風とともに私は吹き飛ばされた
「いつつ……あれ、これって…」
これって確か大蛇丸出現では?私はがば、と起き上がる
結構遠くに飛ばされたらしい、3人とも姿が見えない
がさり、と後方で草が揺れた、まずい、と思い避ける、蛇が大口を開けて私の居た場所に食らいついた
「今夜の食事は私ってところかな?まぁいいや」
私は背を向けて走り出す、サスケには悪いけどここからは別行動だ
「今から別行動する、トビ、一尾の場所を教えて」
後ろから負う蛇は私よりのろい、振り切れる、ノイズが聞こえて一尾の座標が聞こえる、そこに向けて私は全速力で駆け抜けた
やっぱり、全力で走るって気持ちがいい