第1章 死ねないんですか?
箱を下の場所に戻して私もサスケのところに行こうと後を追ったがイタチは居らず、一人で足をぶらぶらさせてイタチの宿題のプリントを眺めていた
「イタチ兄さんは?」
聞くと、どうやらお使いに行ったらしい、一緒に行きたかったとぼやくが、彼一人で行ったのは正解だろう
「アカデミーってどんなところなんだろ」
私も椅子によじ登ってイタチの宿題を覗き込む、簡単な計算から忍術に関する初歩的な知識に関する問題が載っていた。おそらく小学校低学年の問題だろうか、まだアカデミーに入ったばかりってことでいいのかな?
「気になるの?」
「そりゃもちろん、は気にならないの?」
私はちょっと考えてから、確かに気になると答えた
「だろ?……そうだ、これ二人で解いてみようよ!」
簡単な算数のプリントを手にとったサスケが意気揚々と鉛筆を握った
「うん、いいよ」
やめようよ、という言葉は出ず、まぁイタチが怒ったふりをしてサスケが涙目になるのが関の山だろうと考えた
「えっと、1たす5…………」
そこでサスケはしばらく考える、6だろと思ったがそこは子供、私も考えるふりをしてサスケを盗み見た。しかしかわいい、とんでもねえショタだよこいつは、前世じゃショタコンの気アリだった私からしてみれば眼福もいいところだ、もちろんイタチも含めて。だからまぁ今からアカデミーが楽しみでもある、いや、いくらショタコンといえども恋愛対象ではない、もちろん
愛でたいという思いはあっただろうけど、犯したいとかはさすがに…
「、ちゃんと考えてる?」
じっとりしたサスケの視線と正面からかち合う、私は苦笑して、考えてるよと笑う
「ならいいけど…えっと、6かな、これ」
無事正解を導き出したサスケは次の5-1で6という答えを出したのだけど、それはまた別の話。そして帰ってきたイタチに怒られるのもワンセットだ、ぐずったサスケをよしよしする役目はもちろん私、一緒に謝りに行こって言うのも私、役得だな…。イタチが許す素振りを見せるとサスケはやっぱり小躍りでもしだすかのように機嫌が良くなる、忙しいやつだ
「ただいま」
声が聞こえて、イタチにわずかばかりの緊張が走る