第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
私の席順は一番前だ、嘘でしょ、って感じ
このテストってカンニング前提テストだよね?一番前の席ってカンニング難しいっていうかできなくない?
思わずイビキを見る、間違えただろ席順!?という意思を込めて、だけど少し目があったが逸らされて終わりだ、ウッソだろお前
横を見てみる、どいつもこいつも中忍のようなツラしてる。いや絶対私の思い込みなんだけど……視線を感じたのか目が合う、同じ木の葉だ、軽く会釈をすると向こうは人好きのいい顔で会釈を返した
場馴れしてるよコイツ、絶対下忍じゃねえ
一番前の端っこだ、逆側の試験官にも会釈しておく、向こうも人好きのいい顔で会釈した、抱えたくなる頭を押さえてイビキの説明を聞く、まぁこの試験とりあえず寝てても合格できることが決まってるがだからといって寝たらダメだろう
私はうんうんと頷いて用紙を受け取る
とりあえず問題っつったってちょっとした数学と暗号ぐらいだろう、小学生にぶつける問題なんて中学生レベルが関の山だろう、始め!という答えとともに私は名前を書く、一門目を見る、暗号か、次だな、二問目…
…………これ量子力学じゃね、おいおいおいマジかよ物理学で匙を投げたような人間に量子力学なんかわかるわけねーだろこれ大学レベルだぞ?一応大学を進学した記憶はあるものの文系してたし数学は想定外だしせめて義務教育の範囲内の問題出せや
三問目、四問目と目を進めていくがギリ知ってる公式がある問題が2つほど解けただけであとはからっきしだ、しかも一番前だろ?これどうやってカンニングすんの?いや2二問解けただけでも良しとするか?
そろり、と視線を横に動かし写輪眼を展開してみる、無理、見えない、少し頭を動かしたところで、逆側からカリカリと音が聞こえた、思わず頭を抱えると試験官がンフと笑う声がした
というか中忍ってこの問題わかるようにならないとなれないの?サクラがまぁ私はわかるけどとか言ってたから甘く見すぎていた
最終手段だ、頼むぞオビト、私は祈るような気持ちで用紙に助けてと書いた