第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
「私?」
「あぁ、お前は馴れ合いを好まない、サスケもそうだがアイツにゃナルトがいる。にとってのそいつがサクラだったらよかったんだがな」
それに、一見して馴れ合いを好まないように見えないのも悪いところだ、と彼は続けた
「最初から扉を閉ざしてるならまだ手立てはある、だけどお前はそこら辺よくわきまえてるよ、心を開いたと判断できるところまで迎え入れる器用さがある」
ん?これ私褒められてんの?
「褒めてる?」
「褒めてないさ、今のお前に必要なのは友達だよ」
友達か、私は視線を逸らして考え込む、そういえば友達らしい友達はいないな、学校ではいじめられてたし、男の子は女子というものを怖がって私とは仲良くしようとしなかった、一部例外はいたがやっぱり一緒に遊ぶという段階で境界線を示した、それにサクラにはイノがいる
「うーん、ちょっと難しいかも」
私ってすごいぼっちじゃないか?確かに思い返してみればナルト達のわちゃわちゃに混じったことはあんまりない
なぜかって?原作のギャグパートだぞ、ドキドキしすぎて混じって騒ぐ余裕なんてない、まるでミュージカルを見てるような気分になるんだから、で、それを一歩引いたところから眺めるのはよくあった、おそらくカカシが言う馴れ合いを好まない、というのはここにあるのだろう
別に好まないわけじゃない、恐れ多すぎて入れないだけだ
「でも、馴れ合いを好まないわけじゃないの、見てるのが好きなだけだから」
「それを世間じゃそういうんだよ」
速攻で返されて、う、と言葉が詰まる
「まぁ、今回の中忍試験がお前にとってプラスになればいいんだが」
そんなことを話してるうちにナルト達が向こうから歩いてくる姿が見えた
「あ、~!」
ナルトが陽気に手を振ってる、サスケは少し怪我をしているようだ
「……うん、少しは頑張ってみるよ」
カカシに言うと、彼は何か考え込むように、ん、と返した
おそらくそんな余裕中忍試験中にはないだろうな、今のはリップサービスということにしておこう