第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
志願書をもらって家にかえる、インカムに向かって聞こえますか~と声をかけてみるが反応はない
ふー、と天井を仰いで切れかけの蛍光灯を見る
お前はいつか里を抜ける、か
そっか、そうだよな、いくらスパイだとは言え私は利用価値のあるうちは、しかも万華鏡写輪眼の開眼者だ。この葉のスパイとしていつまでも燻らせておくにはもったいないのかもしれない
しかし里を抜けるのか、この私が
おかしくなって思わず笑う、現存しているうちはが全員里を抜けたとなると木ノ葉はかなり後ろ指を指されるだろうな、明日は中忍試験、我愛羅とナルトの監視が主だろうか、我愛羅は早くに死の森を突破するから先に我愛羅を見ておくか?
しかしなぁ、そうなるとうまいことナルト達とはぐれなきゃならん、そういえば途中で大蛇丸も出てきてたよな?大蛇丸は写輪眼を狙ってやってきたはずだ、サスケだかならまだしもスペア~とか言って私まで呪印仕込まれたら面倒なことになる……となると大蛇丸戦までにはぐれておかにゃならん
我愛羅の位置は頑張って探せばわかるかな、というかそこらへんはトビに任せよう
忍者になると宿題がなくなる、このなくなった宿題分を修行に当てるんだろうな、なんて無益なことを考えて、今日は早いところ寝て明日に備えるか
酒屋の前で待ち合わせる、サスケの家に行ったら彼はもう出発していたようだ、なんてやつ
仕方ないのでひとりで行くと疲れた顔のサクラがナルトに何か言ってるのが見えた
「やや、おはよう」
「あ、」
サクラと目が合う、随分やつれているようだ
そういえば彼女は中忍試験に行くのを最後の方まで渋っていたな
志願書に名前は記入した、そういえばスリーマンセルが基本って言ってたけどこれサクラが応募しなくても行けるのでは?あれ?4人になったら大丈夫なんだろうか?お前だけ別ねとか言われない?言われないか
試験会場に行くと何やらもめてるような音が聞こえる、どうやらリーと子供に扮した試験官のようだ、イズモとコテツは割と好きなキャラなので幼少の姿が見れて嬉しい、アニナルじゃ綱手にホモだと勘違いされるシーンもある
推せる、推せるよ、私は推せる、邪な視線を必死に隠しながらふたりを見る