第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
「っは~本当にかっこよかった……」
顔に手を当ててくねりながら食事をする、さっきからトビの視線が痛い
今日のお昼はオムライスだ、卵の掛ふとんを割りながら我愛羅のどこら辺がかっこよかったかつらつら呟く
きっとクラスのサスケ好きな女の子ってこういう気分なんだろうな、こりゃいじめるのもわかるわ、とオムライスを口に入れる
トビは終始微妙な顔をしていたがそれでも私がやめる気配がなかったのか最後らへんは聞いてないようだった
ひどくない?いやいいんだけど別に
それから部屋でダラダラしてる私にトビがインカムをくれた
「インカム?なんで?」
「何かあったときのためだ、俺の方から連絡が行くようにな、常に身につけておけ」
超小型のインカムで、耳につけても目立たない代物らしい、ふぅんと生返事をしてつけてみる、違和感も特にない
微量の自然チャクラを使い通信を行うため受信機もいらないし日向にも見つからないらしい
しかも特殊な暗号化チャクラでどんな一級の忍び相手でも音漏れの心配はないそうな、暁の技術力すげえな
その代わりに出来るのは受信だけ、まぁ今の私たちにとってはこれで十分だろう、あと仙人相手だとバレるかどうかわからないっぽいからそこは気をつけろとのこと
お面の奥の表情は伺えない、彼は私をじ、と見下ろしたあと、口を開いた
「お前はいつか里を抜けることになる、あまり情は移すなよ」
見上げる、やっぱり表情は伺えない
「ん、わかった」
っていうか、さっきの話聞いてたの?