第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
「サクラちゃん!サスケなんかほっといて3人で修行しようってばよ!」
ぶすっとした顔のサクラが見える、心なしか泣いているようだ、最近トビは暇なようで何かと頼めば修行に付き合ってくれるようになった、私はトビのところに行きたい…と思いつつ目を向けるとカカシは瞬身で消えたところで、ふとナルトの後方に変な石の箱が見えた
お、そういえばこのあとに我愛羅か、トビが見てるかはわからないけどとりあえず見るだけ見ておこう、それになんといっても殺伐期間の我愛羅はレアだから是非この目に収めておきたい
ナルトがその箱に吠えると、中から木ノ葉丸と2人、あー!みたことあるある!って感じの女の子と男の子が出てきた、まって、名前、思い出せないわ…
5人がなんやかんやしてるのを微笑ましく見ていると
「、あんたもなんか言いなさいよ!」
ふんすふんすと鼻息荒くしてサクラが言う、えぇ?
「ったくあのブスデコピカちん、アレで女かよマジでコレ…ねぇ兄ちゃん!」
あっとそれは、もう帰る気だったサクラの動きがぴたりととまる
振り返ったサクラがこちらに走り寄る、ナルトも交えて4人がうわあ、と声を上げて逃げ去っていった
ふと、その先に黒い影が見える、木ノ葉丸が激突して跳ね返った
「…いてーじゃん」
カンクロウとテマリだ
木ノ葉丸の胸ぐらをつかみあげるカンクロウにナルトがわめきたてている
「うるせーのが来る前にちょっと遊んでみたいじゃん」
に、と笑うカンクロウにナルトが突っ込む、チャクラ糸によってあえなく転び、馬鹿にされるまでがワンセット、私はとりあえずポーチのクナイに手をかざす
「おっと動くなよ」
テマリが私を牽制するように笑う、動くつもりはないけど
「オレ、大体チビって大嫌いなんだ、年下のくせに生意気で…殺したくなっちゃうじゃん」
わずかばかりの殺気が漂う、ナルトの顔からも余裕が消えている
「ま、このドチビのあとはそこのうるさいチビね」
ぐ、と拳を握るカンクロウ、ふと木の上に気配を二つ、まだ視線をよこすには早い、別の木の上に3つ、おそらく音忍か?と思っていたところで、ひゅ、と音が鳴ってカンクロウのうめき声、どうやら石が飛んできたらしい
「よそんちの里で何やってんだテメーは」
次のもう一発を手に持ったサスケがこちらを見下ろしながら面倒そうに呟く
「失せろ」