第7章 ビバ中忍試験!出るか必殺スパイ活動!
波の国の一件からサスケとナルトはかなり険悪だ、というか、ギクシャクしている、私はあまり気にならないが、サクラとカカシはそうも思ってないようで、チームワークがどうのこうのとぼやいている
グッモーニン!サクラちゃん!!と声が聞こえて顔を向ける、ナルトがこちらに走り寄っていた
「おはよ」
返すが、ナルトはサスケと目が合うなりいがみ合ってしまう、サクラもさすがにこの空気に耐えられないのか困ったような顔をしている、私も困る、会話がないのだ
しょうがないから忍具の手入れでもしよ
「おい、そういうのは家でやれ」
サスケがこちらを睨みながら言う、なんか生理前の女子みたいだな
「先生まだこなさそうだしいいでしょ、あの感じからすると遅刻グセあるよあの人」
「確かに」
サクラがぼやくように同意する、巻物の確認や手入れをしているうちに二時間ほどたった
「いや、さすがに遅すぎだってばよ、もしかして集合場所間違えてるんじゃねーのォ?」
一理ある、確かにここまで遅いとその可能性もある気がしてくる、あの人こないだは9時集合っつって11時半に来たからな
それからまた一時間して
「やぁ諸君おはよう」
「おっそい!!!」
いつものやり取りだ、サスケもため息をついている、そしてカカシから任務の説明があるとナルトは講義するようにぎゃんぎゃん吠える、カカシもそれをいなしながらじゃぁ行くぞーと声をかけた、ナルトはサスケをライバル視しすぎてか張り切りすぎてかでかなり怪我をした、最終的にはサクラに肩を貸してもらう始末だ
私はくあ、とあくびをする、このあとは何するんだろう、割と早めに終わったからトビに修行でもお願いしようか
「うーん、最近チームワークが乱れてきてるな」
カカシのそんな声で私は思い返す、確かに、力を合わせればもうちょっと効率よくできた場面もあった、それにナルトが吠えてサスケがちょっとキレて、やっぱり乱れてるなぁとひっそり息をついた
というか、サスケはおそらく焦っているのではないだろうか、最近は穏やかな任務ばかりで波の国のような刺激的なものはない
ピョロロロロ、と不思議な声で鳴く鳥の声を聞きながら、空を見上げたカカシが解散するか、と声を上げた
それからサクラがサスケにフラれ、サスケはどこかに行ってしまった