第6章 フォーマンセル?んなもん犬に食わせろ!!!!
「ってなことがあって」
私は自分で作った食事をつつきながらオビトに報告する
「そうか、下忍にはなれたようだな」
「うん、まぁ、でも上忍ってやっぱり強いね」
言えばオビトはそろりと私を見た、彼はいよいよ持って私を信頼してきたらしく、お面の下を見せて欲しいとねだったら見せてくれた
まだ輪廻眼を入れてないからか、片目を閉じていた、思ったより普通の人だ、と言うとこれが普通の人に見えるのかと言われたが、まぁ、こっちとしては顔が割れてるのでなんでもいい、彼が見せてくれたという事実が大事なのだ、食事以外の時はねだっても見せてくれないが
「カカシだろう?」
「うん、知り合い?」
聞くと、そろりと目をそらしたあと、少しな、といった
またまたぁ!少しじゃないくせにぃ!と思ったが言わないでおこう
「へぇ!そっか、じゃぁお面さんは私の先輩ってことだね、あれ、上司かな?」
ふふふと笑うとオビトは少し嫌そうな顔をしつつさぁな、と言った
「ところで、お前はどうして俺のことをお面と呼ぶんだ」
その質問に、私はあーと少し言葉を濁す
「その、お面さん、うちはマダラじゃないでしょ?」
聞くと彼は困ったように眉を寄せた
今までの会話でなんとなく察せる部分があるのだろうか、それを咎めることはなかった
「でも、お面さん、自分の名前言いたくなさそうだから、お面さん」
変かな、と笑うと、彼はふ、とため息をついた
「トビ、これから俺が使う偽名だ、それで呼べ」
きょと、と私は彼を見る、おそらく初めてだろう、彼が笑ったのだ
笑ったというのは違うかも知れない、微笑といったほうが正しいかも、いや、それでも、驚いた
「う、うん、じゃぁ、トビ」
胸の内がじんわりと温まるのを感じる、私は彼を家族の代わりだとは微塵も思っていない
彼もそうだろう、私は彼に絶対服従なのだし、この信頼関係はとても歪だ、だけど、そうだけど、今だけは彼の拠り所になれたらいいな、なんとなくそう思った
おそらくこの考えは、私があの夜弟を生かそうとした行動と等しいぐらい愚かなものなんだろうけど