第6章 フォーマンセル?んなもん犬に食わせろ!!!!
「お前、意外と好戦的なのね、鈴。取る気なかったでしょ」
私はあっ!と声を上げた、協力ばかりに意識が行き過ぎてすっかり忘れてた…
その後昼飯を食べようとしていたナルトを丸太に拘束して私たちは広場に戻された、もうお腹がすいてまともに戦う気力すらない、こう見えて食べ盛りなのだ私
「おーおー腹の虫が鳴っとるね君たち」
余裕綽々といった感じのカカシが現れる、おなかしゅいた…
「ところでこの演習についてだが、ま、お前らはアカデミーに戻る必要もないな」
私はうぅとカカシを見上げる、ほか3人は喜んでるみたいだけど、そうじゃない
カカシはニッコリとした顔で喜ぶ私たちに死刑宣告をした
「そう、4人とも、忍者やめろ」
えぇ~!私も!?イイ線行ってたと思うんだけどなぁ
ほろほろとこうべを垂れる、まぁ、忍者やめたところで私には暁とかいう就職先があるし…下忍になれなかったからって里抜ける神経やばいな
私はちらりと横3人を見る、納得してないようで、サスケに至っては斬りかかった
そんな腹空きなのに勝てるわけないじゃん、現にサスケは取り押さえられてしまった、もうお腹すきすぎてよく聞こえない、このあとのお弁当とか見たら理性失いそう
「それなのにお前らときたら、サクラ、お前は目の前のナルトじゃなくサスケのことばかり、ナルトはひとりで独走、サスケは3人を足でまといだと決めつけ」
そして、カカシは私をみやって息をついた
「あれはチームワークとはいわない、仲間は駒じゃないんだ」
どきり、と心臓がなった、私はサクラとサスケの戦いも見てた、もちろんだ、でも助けなかった、何故かって、助けに入っても無意味だと思ってたからだ、邪魔だと言われるのが関の山だろうと、その点ナルトは単純で私でも扱えるとタカをくくっていた、思わずうぅ~と不明瞭な返事をしてしまった
完全に思考が打算的になっている、そりゃ、あの夜に利用できるだけのものは利用していたし、そういう思考回路になっても何ら不思議ではない
言葉を紡げずにいると、カカシは何か言ってから弁当を置いて去っていった、とりあえず食べよう、咀嚼をして飲み込む、胃が喜んでるのがわかる
う、こんな体に悪そうな飯は久しぶりだよ本当に
きゅるるる、とナルトの腹の虫がなる、私はちょっと笑ってナルトに顔を向けた
「お弁当、ちょっと食べる?」