第6章 フォーマンセル?んなもん犬に食わせろ!!!!
私はベンチに座って空を仰ぐ、会場に入ってナルトとサスケがキマシタワーしたり班発表があったりしつつ、今はお昼休憩でこのあと担当上忍と顔合わせをした後に鈴取り演習だ
そう、鈴取りだ
盛大にため息をつく、ひとつの班に九尾一人とうちは二人だ、サクラちゃん泣いちゃうしカカシ先生はキャパオーバーしてしまうに違いない、しかしマズイな、九尾の近くに私がいるのは非常にまずい、情報が筒抜けになってしまう……カカシがいるのにオビトは覗くようなまねするだろうか?いやするだろうな、私はスパイだけどあんまり物語が大きく変わるような貢献はしたくないのだ
…いや、月の眼計画は支持してるけども
というかスリーマンセルなのになんで生徒4人なんだよ、どう考えても意思の疎通が難しくなるじゃん、上忍の人手不足かな…
昼が終わる時間を確認して、私はアカデミーに戻る
ナルトはそわそわと部屋をうろちょろしたり廊下を覗いたりしていて、本当に飽きが来ない、それをサクラがたしなめつつサスケも横目で見ている
時間はとっくに過ぎており、大遅刻もいいところだ、オビトの墓の前で考え込んでるのかなと思いつつナルトを眺める
しばらくしてナルトが文句を言いながらドアに黒板消しを挟む、サクラはやめなさいよとか言ってるけど内心ノリノリなのがにじみ出てる
ちょうどその時、ドアに手がかかり大きな男の人、はたけカカシが部屋に入ってくる、ばふん、と音を立てて彼の頭にチョークの粉が乗った。サスケはドン引き、ナルトは爆笑、サクラはいい子ぶって謝ってるが感情がこもってない、私の目はキラキラだ
「……ん~、なんていうのかな、お前らの第一印象、嫌いだ」
ガーン、と部屋の中に沈黙が降りた、うわうわうわ、原作まんまだよ!すっごい!すっごい!
ドキドキと胸を高鳴らせつつ、じゃぁ場所を移そうかと言ったカカシに私たちは付いていく、屋上に出て一息、カカシは柵に腰をかけながら、そうだな~と視線を巡らせた