第5章 え?スパイになるなら生かしてやる?誰だお前
何はともあれ私だけならいいが他者にに迷惑が掛かるなら言わないとダメだ、私はひっそりため息をついて放課後の予定を決めた、だけど、そんな折にまた水遁事件が発生した、またかよもう、今度は土遁も織り交ぜて土砂水だ、最悪以外の言葉が出ない、帰るにもカバンを教室に置いてきてしまった、至極面倒だ
一旦アジトに行き手早くシャワーを済ませ学校のトイレに戻り土砂水を掃除、それから授業に戻る頃にはイルカ先生に大目玉を食らった
これ土砂水そのままできた時のインパクトがやばすぎるでしょ、皆の視界に配慮した私を怒鳴るな、と理不尽に怒りを覚えつつ、放課後呼び出しということでまぁ手間が省けたと思うことにした
「で、どうして中抜けなんてしたんだ?こないだも途中で帰っただろう」
前まではこんなことなかったのに、とイルカ先生はため息をついた
「えっと、私いじめられてて、さっきも水をかけられて家に帰ってたんです」
「…それはこないだもか?」
「はい」
頷くと彼はうぅんと唸り声を上げて私を見た
「、お前が嘘をつくタイプの奴じゃないってことは俺もよくわかってるつもりだ」
私はイルカを見た、彼は困惑したように視線を彷徨わせている
「いじめられてるって言うなら誰にやられてるんだ」
私はよどみなく主犯格の女の子の名前を口にする、イルカは押し黙り何か考えているようだ
「理由はなんだと思う?」
「多分、私がサスケと仲がいいことに嫉妬したのだと思います」
言い切れば、イルカはサスケなぁ…と遠くを見た
「よくわかった、なにかされたらすぐに先生に言うんだぞ、それと勝手に帰ったらダメだからな?」
はぁい、と返事をする、彼は本当にいい先生だ