第5章 え?スパイになるなら生かしてやる?誰だお前
それからちょっとして、彼は私と一緒に帰ることが恥ずかしくなってきたらしい
サスケからはちょっと避けられ、女子グループからは妬まれる、なんだか微妙な立ち位置になってしまった
私のテストの成績は算数と国語だけ秀でていてあとは並、といった感じだ。若干手を抜いているのはもちろんあるが、社会は前世知識があったところでどうしようもないし、理科なんて物理法則は基本的に同じだとしてもそこにチャクラの出力計算も混じってくるもんだからやってられん、まぁ私は特に勉強を頑張ってたというわけでもないしな、テスト期間が終わったあとには知識が全部抜け落ちてたような人間だったし…
学校が終わると一人で帰り、晩御飯を食べたらオビトのところへ飛ぶ、以前オビトを思い浮かべて飛んだ時にバッチリシャワー中で部屋に飛んでと怒られたので部屋に飛ぶ
自分は私のプライバシーとか完全に無視してるくせに自分のプライバシーは守りたいらしい、というか柱間細胞あるのにシャワーとか浴びる必要あるの?いくら万能細胞とは言え新陳代謝と匂い汚れには対応できないんだろうか?やっぱ食事をする以上代謝排泄とか必要なのかな
部屋を見渡す、今日は留守らしい
さてこの瞳術、瞬間移動だが神威を持つオビトがほとんど先生のようなものだ、といっても移動の仕方や注意などだけで、これを応用した戦闘というのはかなり難しい、というのも小さく避けることは出来るが、ピントが合った場所に行くのでたまに行き過ぎてしまったり壁にぶつかったりしてしまうのだ
「にしても、瞳術の練習ったってオ……めんの人がいなきゃできないよね」
台の横の机の上に紙が乱雑に置いてある
そういえば、関係のないものだとか言って何が書いてあるか教えてくれなかったよな、と思い私は机に腰をかけて紙を手にとった
「えーとなになに、暁……暁か……」
ほー、と私はまじまじと見る、なんだかんだで私も暁の一員になってるわけだけど、これってメンバーと会う機会あんのかな?一応名目上スパイだから難しいと思うんだけど…
赤砂の蠍とか、飛段や角都、小南のことが書いてある、生い立ちや犯罪歴などだ
もちろん、イタチのことも
「何をしてる」