第1章 死ねないんですか?
私は自分の両親と仲良くできない、うちは一族とは情に深い生き物らしく最初のうちは両親も私に慈悲深く今気強く接してはいたが、私にその気がないのだ
もちろん、前世でほかに両親がいたと言うのもあるが、やはりそれ以前の問題として彼らは死ぬ運命にあるからだろう、もしかしたら上手いこと私の写輪眼覚醒の手助けになってくれるのかもしれないが、そんな打算で仲良くしたくない
どうせ仲良くして悲しむぐらいなら最初から仲良くしないほうがいいのだ
私は前世の記憶があるために一人で着替えもできるし、一人で食事もできる、一人で靴紐を結べれば一人で散歩も出来る
最近はちょっと気味悪がって私と無理に接するのをやめたし、それでいいと思ってる。サスケと仲良くできるのはもちろん存命が確定してるからだ、うちはで彼以外と仲良くなりたくない、本当に………イタチという選択肢もあるが、どうあがいても仇なのでやっぱり仲良くしたくはない
積み木を積みながら私はつらつら考える、サスケは食後のお昼寝タイムだ。しっかしまぁ、どうしたもんかな、死に戻りの力が本当にあるとして、私は生き残らないとイタチに殺され続けてしまうのではないか?生き残る道が見つかるまでやり直しが効くと言うのは聞き触りはいいけどその分だけ痛い思いをしなくてはならない
当面の目標としては力を付けることだろうけど、付けたところでイタチに追いつけるビジョンが浮かばない、写輪眼だけど、私はもう模様が一つの写輪眼を開眼してる、多分これ溺れた時に開いたやつだな
騒がれないように内緒にしてある、写輪眼っていうのは、命の危険に晒された時、脳内で特別なチャクラが吹き出しそれが視神経に作用して写輪眼になったはずだ。おそらくその現象が起こったのは溺れた時で、そのあと時間が戻っても写輪眼は問題なく開けた……ということは、単純に時間が巻き戻ってるだけではないということだ
…それこそご都合主義かもしれないが
ガラガラと玄関のドアが揺れる音が聞こえる。それから数泊置いて、私たちよりはかなり年上のショタの顔が見えた
「、サスケは?」