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【NARUTO】死刑って確定してます?

第1章 死ねないんですか?


それから私は隣の家の奥さんが迎えに来るまで、ずっとそこを動けずにいた

「」

呼ばれて振り返る、ちっちゃい黒髪のふわふわショタがこちらを不思議そうに見ていた。彼は隣の家の奥さんの息子だ、家族ぐるみの付き合いというやつでいやでも仲良くならざるを得ない

どうせみんな死ぬのだから情なんて移したところで無駄だと分かっているが、私は彼になら幾分か気を許すことができた

なぜかって?サスケだからだよ、相手が

「なに?」

返事をすると、御飯だよ、と彼は私の腕を引っ張った

朝からずっと溺れ死んだはずなのになぜか生きてることを考えていたら、どうやらもうお昼のようだ。あれから考えたけど、よくわからないのが事実だ、誰も私が溺れしんだのを知らない様子で、もしや私の白昼夢ではなかったのかと錯覚するまでである

だけどあの死ぬほど苦しい感覚は今も胸の奥に鮮明に記されていて、私はあれが夢だったとは到底思えない

もしやあれはいわゆる『死に戻り』というやつではなかろうか?

お昼の柔らかいチャーハンを口に入れて私は考えた

ラノベなどでよくあるアレだ、色々試してみたいけど、そんな勇気は到底ない、私は前世じゃごくごく平和な世界の一般人だったのだからいくら時間が巻き戻るといえども到底正気じゃできないだろう

私は静かに息をつく、溺れ死んだ影響かは定かじゃないが、水が怖くて飲めない

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