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【NARUTO】死刑って確定してます?

第4章 ところでとうとうヤツが来たんだが


歩いてる途中、もしかしたらオビトが入ってくるんじゃないかとも危惧したがよくよく考えてみれば今手を握ってるのはカカシだ。オビトが介入することはまずないだろう、火影亭に入るとカカシが私に向き直る

「さ、ここまでくれば安全でしょ、で、君たち誰に追われてるの?」

私はカカシを見上げる、薫は終始顔面蒼白だった、追われてると思っても仕方がない

「あ、安全?本当に?」

聞くとカカシはもちろん、と笑った

安全、安全、その言葉が胸にしっとりと染み渡る

ぼろり、と涙が出てきた。ギョッとするカカシをおいて私は薫を抱きしめる

「やったよ薫、勝ったよ」

「も、もうゲームは終わったの?」

私が話しかけるまで喋るなときつく言い含めておいた薫が恐る恐る声を上げる

「終わったの、逃げ切ったの」

言い切ると、薫もびーびー泣き始めた

「えっと……」

カカシが私を見る

「火影様に会わせて」

さっきより強い語句で言うと、カカシはめんどくさそうにため息をついた

「何があったのか知らないけど……火影様は忙しいし…」

私はカカシの袖を掴む、わかったよ、と彼が根負けした

「火影様、入りますよ」

「おお、カカシか……と、その子供は?」

「それが、どうしても火影様に会いたいと…何かに追われていたようで」

浮かない顔をしていた火影様は私たちを見て眉間にシワを寄せた

「追われていた?誰に?」

カカシに聞くが、カカシも首をかしげて私の背中を叩いた

「あの、ここで一晩匿ってもらえませんか?」

「それは構わないが……お主名前は?」

私は息をつく、薫をの頭を撫でる

よし、大丈夫、火影様は味方だ、大丈夫

「うちはと、弟の薫です」

はっきりと、言い放つ

カカシがうちはか、と短く言うのとは裏腹に、火影様は死人でも見たかのように目を見開いた

「うちは……そうか、うちはの者か」

「となると、敵は里内に侵入しているかもしれません、火影様、ここは」

「いや、その必要はない」

椅子に背を預けて火影様は言い放つ

「カカシ、ここで聞いたこと、その子供らの事は他言無用じゃ、よいな」

それで何かを察したのか、カカシは困惑した面持ちになるも、分かりました、と短く返した
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