第17章 無限月読
ずしゃ、と音が鳴って体に衝撃を受ける
「うぐっ」
体に力が入らない、随分チャクラを吸われた
「!お前!大丈夫か!?」
視線を上げる、二代目火影が見えた
「お主、か!」
ポーチからチョコをとり出し震える手で口に入れる、あぶねぇ、もう少しで死ぬところだった
しばらくポーチ内のお菓子を貪り食って、ようやく一息つく
「チャクラ回復菓子か、また器用な」
「しかし、どうして出てこれたのじゃ?」
周りを見渡すとミイラみたいにぐるぐるにされた人がたくさん木に吊るされていた
「私の望む世界は存在しなかった、それだけです」
「むぅ、何も望んでいないということか?」
わたしは頭を振って立ち上がる
「ナルト達は?」
「それが、どこにもおらぬ」
二代目が困ったように息をついた
「……その目、うちはか」
わたしは息をついてポーチの最後のチョコの包装を剥く
「わたしは月の眼計画の支持者でした、だけど自分の望む世界を見て、ようやく諦めがつきそうです」
万華鏡写輪眼を展開する
「何処へ行くつもりだ」
「私の、生きがいの元へ」