第16章 いよいよ開戦!里抜けしたのにまた会うのか…
というか、私はそろりと戦場に目を移す
「五影というのはこの程度のものか?」
雨が降りしきる、五影は、全滅しかけていた
な、なんてやろうだ、とんでもねえが割って入ろうとは思わんな
樹海降誕で姿を隠しやすくなった、息を長時間止めるのは得意中の得意だ、まぁオオノキのせいでむしろフラットになったけど
それから綱手に殴られたり綱手を貫いたりやっぱり綱手に殴られたりしてマダラが5人に分身した
……いや強すぎない?チート甚だしくない?私だって五影のうち一人でもやばいってのに……
しかもあれ全力じゃないんでしょ?いや彼がいないとダメなのは分かってんだけど……
さらになんと全員スサノオ装備しだした、なんてヤローだ、血も涙もねえ
それからはもう一方的な虐殺ショーだ、知ってるので恐ろしいとは思わない、むしろ気配を消すのに身が入るほどだ
息を止めて一ミリたりとも動かない、得意なんだ
というか、戦い方に差が出てきた、やっぱり格上との戦い方を知ってる年長組が強いらしい
若いのとはやっぱり違うってこったな
オオノキが何か吠えてるのが聞こえる、それもあるが、士気が落ちないのも強みだな
瞬間、余りにも重たいチャクラが巻き起こる、ほぼ頭上にスサノオ、でかいスサノオが現れた
これ、噂に聞く完全体じゃないか?まずい、一旦離れたほうがいいかもしれない
いや、ここで変にチャクラを練って狙われたらたまったもんじゃないな、もう少しで術が解除されるはずだ
でも解除されたらスサノオ監視できないしな……あれ、そういえばこれトビ見てんのかな?
瞬間、スサノオが刀を振り抜いた、すごい轟音がして山がすぱーんと切れる、バケモンかよ…
完全体スサノオ相手だったら私は逃げに徹するな
ザ、と音が鳴ってノイズが走る、マダラがぴくりと動いた、まずい
一瞬で万華鏡写輪眼を展開して木ノ葉に飛ぶ
「と、咄嗟とはいえ、木ノ葉か…」
『、今すぐ来い』
私はわかったと返事をしてトビの横に飛ぶ