第16章 いよいよ開戦!里抜けしたのにまた会うのか…
多分ゲンナリした顔をしただろう、がり、と飴玉を砕いて私は豪火球を放つ
も、チョウジにはじかれた
「猪鹿蝶も秒殺できないとか、これは何かしらの術の生贄にカウントされるのも時間の問題だな」
はー、とため息をついてれば、影まねで操っためっちゃでかい玉が降ってきた
私はそれを凝視して動きを止める
「ああ、これは見せてなかったかな、だったら丁度いいや」
ぽん、と触れるとチョウジは遠くへ飛んでいった
「まだ隠してたってワケか」
「そんなところ」
シカマルの後ろに移動してくっついてるイノに手を置く
「ま、楽しくやろうや」
『、いつまで遊んでいる』
声が入って私はん?と声をあげる
「え?今いいところなんだけど……」
『関係ない、戻れ』
ええ~!と声をあげる、私はがっくりと肩を落として二人から手を離した、が動かない
「どこに行くって?」
「心転身の術!」
まずい!と思ったのも束の間、体が言うことを聞かなくなってしまった
まずいまずいこれ言うこと聞かなきゃが死ぬよ!からのそいつが死のうが関係ないってやつだ!
「あ……ぐ、これ、抵抗されてる…!」
そんなのは聞きたくないしやめてくれ、最後の力を振り絞りトビのところへ飛ぶ
「、ではなさそうだな」
「あ、あんた………!これって…!」
私の視界が外道魔像を捉える
トビが武器を構えたのが見えた、それが振り下ろされる瞬間、私の体の自由が戻り、事切れた
びくり、と反応して動きが止まる
「?」
私は後ろに大きく飛んだ
……巻き戻ったか、どうやら手を置いたところ、心転身されるちょっと前のようだ
『、いつまで遊んでいる』
「ん?あぁごめん、もう戻るよ」
しっかし、凡ミス過ぎない?今の死に方
「逃がすか!イノ!」
そんな声が聞こえて、私はトビのところへ飛んだ