第16章 いよいよ開戦!里抜けしたのにまた会うのか…
「さて」
私は木の上にたって様子を見る、奇襲部隊は連合軍側の勝利、再不斬戦も連合軍の勝利だ
しっかし感動のシーンだよ、私サイがキレちゃうところはぼろぼろ泣いたもん
それからいろんな戦場を見て回った
感動したしあ~~!知ってる知ってるぅ~~!って思ったところもある
再不斬とか懐かしすぎてちょっと涙出た、白ちゃんめっちゃかわいい
アスマその戦いも涙なしじゃ見れない、思わず隠れてたところから号泣しつつよがっだねぇなんて言ってしまった
いや向こうからすりゃ何も良くないんだけどさ
それからゼツがばったばった倒されてインカムに声が入った
『九尾と八尾が隠れ場所から抜けた、俺も動く』
私はほいほいと声をあげる
「ならここがいいと思うよ、ゼツもかなりやられて今からほかの部隊ど合流する気だ」
ふん、と声が聞こえてインカムが切れる、瞬間、外道魔像が姿を現した
「でっか~」
なんて呑気な声が出たがほざいてもいられない、私はトビの横に出る
「代用品を取りに行く、お前も手伝え」
私いるのかな、と思いつつほいほいと声をあげる
瞬間移動でツボの前に姿を現す、うおお、なんか禍々しいなぁ
ふたりの男が斬りかかる、一人はトビ、一人は私だ
トビの方はすり抜け、私の方は適当な場所に飛ばしておいた
身を翻して蹴り飛ばす、それだけで敵は戦意喪失したらしい
ひょうたんを持ち上げる、意外と重いなこれ
んしょ!と持ち上げてトビの横につく、彼がひょうたんに手をかけたところで男の人が現れた
確かダルイだっけ?うわ~本物だ、なにげに顔は好みなんだよね私
「その忍具は渡さねーよ!」
トビがちらりとダルイを見る
「忍具はいらん、欲しいのはこの中のものだ、忍具は後で返してやる……そんなに欲しければだが」
そうだそうだ!と言おうとしたところで、ふと体の自由が利かなくなる
ちらりと足元を視線だけ動かすと影が伸びている、影まねか