第16章 いよいよ開戦!里抜けしたのにまた会うのか…
っていうかトビ、手術もできるんか
私はそろりとオビトを見る
「しばらくはお前がサスケの世話をしてやれ、俺はやることがある」
やることね、と思いつつはぁいと返事をする
サスケに向き直る、動けまいな
「とりあえずベッドまで運ぶよ、ほら手」
そう言いながら彼の手首を掴む、特に抵抗もせずにサスケは立ち上がった
どうせ戦争が始まれば別行動しだすんだコイツ、毒を混ぜてもどうせ気づけない
………はーとため息をついて私は頭を振る、サスケの部屋に入ってベッドを示す
「食事を持ってくる」
そう言って台所に行って用意していた食事を持ってくる
しかしサスケ、雰囲気かわったな
「自分で食える」
私が箸を持ってどれから食わせてやろうかと悩んでいると彼は私の手から箸を奪い取った
「…まぁ、それならどうぞ」
自分の食事をもそもそ摂って食器をかたす。それからいつもはトビの手伝いを色々してるんだけど、今日は玄関に客が来てるようだ
このままサスケと引きこもってたほうがいいな
「……お前は、いつからイタチの事を知っていた」
食事を残したサスケが世間話のようにそんな事を聞いてきた
「……最初から知っていたわ、自分で言うのもおかしな話だけど年不相応に聡明な子だったもの、私」
最初から?顔だけをこちらに向けてサスケが聞き返す
「ええ、と言っても、わかってたのはクーデターが起きそうなことと里はそれを放っておかないだろうってことね」
視線を逸らして、マダラが言ってたでしょ、と加える
「……弟を鍛えていた、というやつか」