第15章 戦争前のピリピリした空気って苦手だよね、ね!?
倒れかけよたよたと歩くダンゾウを見送って、私は一足先にアジトに戻った、このあとサクラが会うんだったっけ?
救急箱を用意して帰ってきたトビの様子を覗く、ダンゾウは死に際にシスイの目を自ら潰したようだ
「あら、残念」
ため息をついてトビは奥の部屋に行く
その横を歩きながら私はサスケについて考えた、アレがアジトに入り浸るのはなんかやだな、いくらトビのお気に入りとはいえ
スサノオを使える人間を引き込んでいい気になってるんだろうが、サスケは裏切り有望株だ、というか確定してる
私はトビを見る
「輪廻眼を?」
「あぁ、そろそろ俺も準備しなければな」
お面を外して私によこす、そのままどこかに消えてしまった
「……サスケ、殺したほうがいいんかな……いや、私には無理か」
はー、とため息をついて部屋に戻る、そろそろ帰ってくる頃だろうか、というか、後追わなきゃトビ仮面つけらんねーじゃん
戦争が始まる