第15章 戦争前のピリピリした空気って苦手だよね、ね!?
それからナルトが戦ってるようすを遠くから見てたが、不意に黒い柱が上がったと思うと、小さい尾獣が姿を現していた
私は目を細める、骨格が外を覆っていた
「うわ、ここも安全じゃないかもね」
「ここには歴代の顔岩がある、火影様が守ってくれるよ」
「調子いいなぁ」
遠くで尾獣玉が弾けるのを見ながら、私はペイン編を思い出していた
あの時は泣いた泣いた、カカシのあのね父さんに続き長門とナルトとの対面、号泣ものだよ
「そうだ、賭けをしよう、この戦いどっちが勝つと思う?」
「えぇ賭けェ?ペインが勝つに決まってるよ、なんせ輪廻眼持ちなんだからね」
私はうふ、と笑を深める
「じゃぁ私はナルトが勝つことにかけようかな、物はそうだな、私のお手伝い券!とかどう?」
ゼツはえぇ~!と声を上げて訝しげに私を見る
「マァ、ヲ使エルナラヤッテ損ハ無イカモナ」「ん~じゃぁ僕のお手伝い券?」
うははと笑ってゼツから視線を逸らす、ペインが走り去っていくのが見える
「ゼツのはいらないな~お菓子詰め合わせ一年分とかでどう?」
「え~……」「勝テバ問題無イダロウ」
「じゃ、私これ以上追いかけるのはゴメンだから、頑張ってね」
それから別れてトビの家に出てお茶を注ぐ
……予定調和だ