第15章 戦争前のピリピリした空気って苦手だよね、ね!?
私はサスケと行動を共にするように言われたがどちらかといえば監視役だ
香凛が私をめっちゃ毛嫌いしててもうどうにでもなぁれって感じ
「監視役ってことは戦ってはくれないってこと?」
水月が私に話しかける、うん、と返して先を歩くサスケを見た
「いまさらフォーメーションに組み込まれるのも面倒だし、団体戦ってあまり好きじゃないの」
「へ~、うちはらしいね」
「確かに」
皮肉を躱されていい気がしなかったのか、少し睨まれた
常にぴりぴりとした殺気に触れるのは正直疲れる、木ノ葉が既に恋しいレベルだ
雲隠れでは私は遠くから見てるだけだった、サスケの動きもビーの動きもまだ見切れる、あそこまでいくとかなり本気を出さないといけないが
それからサスケがラリアットで胸部を粉砕されたあとに八尾が姿を現して尾獣玉をぶっぱした
漫画読んでたときはつよそ~やべ~って思ってたけど今なら思う、アレかモロに食らったら消し飛ぶよ
私は上空に移動したあとすぐに元の位置に戻る
「サスケ!どうすんだ!逃げきれねえぞ!」
香凛が吠える、サスケは重吾と香凛と水月を見たあとに私を見た
「万策尽きたら呼んでちょうだい」
「とか言ったな!このままじゃテメエも死ぬんだぞ!」
つべこべ言ってねえで盾ぐらいにはなりやがれ!と喚かれる、すんげえ口悪いな
「正直八尾相手に善戦出来るとも思えないんだけど」
私は歩き出して八尾を見据える
「次は確実に仕留めてやるぜ!イエ」
大口を開けて尾獣玉を装填する、私は彼の鼻先に移動した
「それは困る」
「!?」
集中力が乱れたのか尾獣玉が拡散する、八尾の尾っぽが鼻先を叩いた
「随分派手に叩くのね、ハエでもいた?」
「テメー……」