第14章 ついにスパイバレ!?絶体絶命!
森の中を駆けぬけ、しばらく、トビの気配を察知した
なにか話すもまだいつもの調子じゃない、私は折を見て斬りかかった
「そい!」
ドッ!と音を立てて背後に警戒をしていなかったトビにクナイが刺さる、もちろんフリだ
「!?」
ナルトが私を見て声をあげる
「うわぁ!?後ろに敵がいたなんて~!」
すぽん、と音を立てて私はすり抜ける
「なんてね、あらよっと」
「ぐっ」
脇腹に蹴りを入れられてそのまま二転三転してナルト達の後ろにある池にぽしゃった
「ええ、なにあれ」
「おい!後ろにいるならなんで言わねーんだよ!もっといい連携があったのによ!」
キバが私に吐き捨てる、いや、それは無理だろうとシノが続けた
「なーんか人が増えてきちゃってめんどくさって感じ」
トビはおちゃらけた様子で言う、私が彼を見上げる、視線でバレたんだけど!と訴えかけるも、彼はへらへらしっぱなしでどうしようもない
というか戦闘中の彼が私がバレた様子を覗けてたのかも怪しいが
連携と彼の能力について一通り聞いたところで私もフォーメーションに参加する
と言っても万華鏡縛りだから特に強いわけでもないが、先程よりトビは忙しそうだ
「……ま、もう僕がやる必要すらないね」
彼はす、と佇まいを直す、当たらないことに憤慨していたナルトは分身を投げた
「わかるだろう、もう僕にはそれは何の意味もなさないんだ」
「くそ!どうやったら当たるんだってばよ!」
「はは、可愛いもんだね」
彼は肩を揺らして笑ったと、す、と写輪眼をこちらによこした
「あの目は…!」
「、ナルトを殺せ」
瞬間、体の自由が奪われる、瞬身で近づき、クナイをとり出し、私はナルトに振りかぶった