第14章 ついにスパイバレ!?絶体絶命!
私ははぁ、とため息をつく
「結構上手くやれてたと思ったんだけどなぁ」
思わず出た言葉がそれだ、自分でも笑ってしまう
「やはり…お前だったのか、暁のスパイというのは」
五代目様がぎり、と私を睨みつける
「暁のスパイっていうと語弊がありますよ、まぁ、今は私の流した情報が暁全員でシェアされてるみたいですし、そうなると暁のスパイってことになるんでしょうかね」
視線を下げる、いつからだ、シカマルが苦痛に耐えるような声で尋ねる、そんな顔しないでくれ
「あの日の夜からだよ」
あの日の夜?とシカマルは聞き返したが五代目はわかったようで、眉を寄せた
「私は我が身が可愛いの、あの日の夜も弟を見殺しにして私はみっともなく命乞いをしたわ、その結果がこれ」
「……つまり、脅されてやってるってことか?」
私はシカマルから目をそらす、そうだと言えばどれだけ楽だろうか
「まぁ、半分ぐらい正解かな、彼の命令に背けばいつ殺されるかわかったもんじゃない……ところで、ナルト達にはもう伝えたの?」
その問にシカマルは自嘲的に笑う
「いや、まだだ、笑っちまうだろ、こんだけ証拠が残ってんのによ、俺はまだお前を疑いきれてなかったんだ」
「……それは、シカマルらしくないね」
私は息を吸った、五代目を正面から見据える
「今からナルトのところへ行きます、そうしなければ私が死ぬんです」
「それは術か、呪いか?」
「さっき言ったじゃないですか、それは半分の正解です」
もう一つ、私は写輪眼を展開する
「私は純粋に彼の計画が素晴らしいと感じた、ま、幼子への洗脳と言われればそれまでですが」
計画?シカマルがつぶやく、ええ、まだ戦争請負人の話も入ってきてないの?
「ごめんね、私はこれからナルトの処に行く」
「させるかよ」
暗部が天井から降りてきて刀を私の首筋に当てる
「お前はもう詰みなんだ」
「まさか」