第14章 ついにスパイバレ!?絶体絶命!
「そういえば暗号班から解読図を借りててな、それを返しに来たんだよ、ホラ」
へぇ、私は巻物を見る
「私ちょっとお花摘みに行ってくるから、それ中にいる暗号班の子に渡してよ」
「えぇ、マジかよ」
思わず吹き出してシカマルを見る
「……あんまりこういうこと言うと怒るかもしれないけど、やっぱりシカマルは変わらないね」
う、と彼は目をそらす
「本当に良かった、アスマ先生のことはもちろん残念だけど……」
「……あぁ、俺もアスマから受け継いだ物もある、いつまでも泣いちゃいられねーさ…ま、めんどくせーけどな」
は~~やっぱシカマルかっこいいな~
「うん、それでこそシカマルだよ、かっこいいよ」
その言葉にシカマルはへ、と笑い巻物をくるくると回す
「だろ、じゃ、この巻物頼むぜ」
「それは中の子に言って」
むすっとした顔の彼を見てやっぱり笑う、するとシカマルも諦めたように笑った
解読図か、さっき全部読み込んだと思ったのに面倒だな
トイレから戻ると女の子はいなかった、別部署へ行きますと置き手紙があったからすぐにでも帰ってくるだろう
…ちょうどいい、さっきの巻物を流し読みするか
それからしばらくして彼女が戻ってきた、そんで手伝いが終わってありがとうございます!なんて頭を下げられたら私も強くは言えないもんだ